将棋先生の「盤上・盤外」この一手

湯の町別府の将棋教室から考察した社会をつづります

清原和博選手の逮捕

いったい、なぜ?
清原選手…。あれだけの実績を残した選手です。
素質に加え、想像を絶するほどの努力をしてきたはずです。
その過程から、不屈の精神力だって身につけていたはずです。
だのになぜ。

そんなことを考えながら、将星会のことを思いました。
将星会が子ども達にできることは、ほんのほんの小さなことです。

●盤面に向かった時には「あしか」という基本を守る。
「あいさつ」「しずかに」「勝っていばらず、負けてくさらず」
つまり自制心を身につけること。

簡単に見えますよね。でも、これを守るのは難しいのです。
だって、将棋は磨き合いであり、それは、精神の摩擦に他ならないのですから。
時に心がざらつくのも無理はないのです。
だから、年月をかけて磨かれていく。

「あしか」は「基本」であり「目標」でもあるのです。
僕は、子ども達に愚直にこれを繰り返すしかすべを持ちません。

基本を目標にする。
いや、基本こそが目標。
還暦が近づいた僕自身も、再考するチャンスを得たのではないかと思います。
清原選手の再チャレンジを祈りつつ。