将棋先生の「盤上・盤外」この一手

湯の町別府の将棋教室から考察した社会をつづります

『偶然完全-勝新太郎伝-』を読んだんです

『偶然完全-勝新太郎伝-』を読んだんです。

勝新太郎さん。その破天荒さに一種の恐れ、どこかで憧れ、嫌悪、そんなもろもろを感じてもいました。

何度か警察のご厄介にもなりましたよね。

パンツの中に麻薬を隠していたり。

そうそう、その時の取り調べで、「一番大切なのは真実だ」と言われ、「いや、一番大切なのは秘密だよ」と言い返したとか…。

「総理大臣の代わりはいても、勝新の代わりはいない」とか。

どこまでがリアルで、どこからがフィクションなのか線引きができない人間。

自己演出なのか否か。

でも、人間は大なり小なり自己演出しているんじゃないかなあ。

最たるものが、釈迦でありキリストであり。

つきつめれば、神々しささえ放つ。

 

筆者は、勝さんの最後の弟子を自認しています。

だから、勝愛に満ちている。

この本は如是我聞ですね。

潜在的な面で言えば、弟子ってたくさんいるんじゃないかなあ。そんな弟子達に記した教本。

そんな感じ。

読んで良かったなあって素直に思えます。

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データー

 

偶然完全 勝新太郎伝 (講談社+α文庫)

偶然完全 勝新太郎伝 (講談社+α文庫)