『1964年のジャイアント馬場』を読んだんです
『1964年のジャイアント馬場』を読んだんです。
僕はプロレスの大ファンなんです。
二人のライバル関係も大好きでした。
僕が子どもの頃はプロレスファンは2分されていましてね。
いわゆる「馬場派」「猪木派」です。
で、僕はこうもりみたいなもんです。
まずもって、驚いたのがこの本の厚さです。これって辞書じゃんか。ヘタしたら、広辞苑だよなあ。
著者は柳澤 健さん。
彼は『1976年のアントニオ猪木』って本を先行させてるんだ。もちろん、僕は読んだ。ルスカ、アリ、ペールワンなどとの闘いを書いているんだけれど、リアルファイとプロレスの線引きをしているんだ。でも、猪木はその線引き自体をしていない。ゆえに、面白かった。
そして、今回の『1964年のジャイアント馬場』。
観客をヒートさせることができるレスラーこそが、トッププロレスラーだという馬場の信念を書き込んだ大作だ。馬場の活躍が、現代のイチローをも上回る物だったことも良く理解できた。
でもね。馬場自身もは線引きをしていないよ。僕はそう思っている。だから、この本にも、もやっとした違和感を持ったし、だから、面白かった。
馬場も猪木も線引き否定派だと感じていた。
だから、僕はこうもり派だったんだなあ。