輪島大士の逆ベクトル
輪島が亡くなりました。
マスコミは「横綱まで上り詰めながら、引退後はプロレスラーになるという破天荒な力士人生」と振り返っています。
で、僕の意見。
見た目は、たしかにそうですが、残念。
本質的には間違いです。逆なんです。
輪島はもともとプロレスラーだったんです。プロレスラーが相撲をやったら横綱に成っちゃったんです。
プロレスラーというのは、職業ではないんです。人生におけるイデオロギーなんですね。だから、あらゆるジャンルにプロレスラーはいるんです。政治家にだって、教師にだって、起業家だって、主婦や主夫、学生にだって。
ちなみに僕は歴史上最強のプロレスラーはガンジーだと思います。あの非暴力のガンジー。
常人では思いもつかぬ、突拍子のない夢、唖然とする行動、ひっくりかえるような言動、そんなものを自然と身につけ平然と行う哲学性。
これぞ、プロレスラー。
輪島はプロレスラーの一形態として、一時期、相撲をやった。
僕は、そう思います。