将棋先生の「盤上・盤外」この一手

湯の町別府の将棋教室から考察した社会をつづります

「負けるは巻ける」-心の原稿用紙

この年齢になって、つくづく思うことがあるんです。


へこんだ時、人生の応援団って言葉だよなあって。

それは、誰かからの声援かもしれないし、何気ない一言かもしれません。

本を読んだ。テレビを観た。ラジオで聞いた。ネットで見た。

そんな一文かもしれません。

どんなきっかけにしても、それは耳や目というより心に入ってくる言葉です。

ちょっとかっこよく言うと「心という原稿用紙」に書かれた文字になるんです。

将棋という究極の孤独な競技。声援もコーチもいない対局。

勝ち負けがはっきりする結果。

すべてのことを受け止めて、また、勝負に臨む子ども達。

僕は、僕の「心の原稿用紙に書いてきた文字」を、子ども達に伝えたいのです。

今日は、

「負けるは巻ける」

です。

負けるのはつらいこと、いやなこと。今までの自分をなんだか否定されたような気持ちにもなります。負けから学ぶことがある。それも頭ではわかっています。

でも、やっぱり、将棋で言えば、やめたくなっちゃう。

でもですね。

でも、「負ける」は「巻ける」なんです。

負けると、心のネジが巻けるんです。

これ、いつだってそうなんです。なんだってそうなんです。

負けるは巻ける。心のネジを巻こうじゃありませんか。

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