将棋先生の「盤上・盤外」この一手

湯の町別府の将棋教室から考察した社会をつづります

ありがたい涙

僕は湯の町別府で子ども将棋教室「将星会」をしています。

で、そんな中から、感じたことを少しずつ綴ります。

 

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大会でも、練習でも涙する子がたくさんいます。
涙はガマンの証しです。
盤をひっくり返したいほど悔しいのかも知れません。
「ちっきしょう」ってわめきたいのかも知れません。
そんな、衝動を心の中に入れて、そして泣くのです。

では、そんな時、僕らは何をしたらいいのでしょうか。
情けない話なのですが、僕にはよくわかりませんし、とまどうこともしばしばです。
 
でも、周りで見ている子ども達は違います。
「泣くなよ」
「僕もそんなことがたくさんあったよ」
「今度、がんばろうや」
「いいやんか、僕なんか全敗なんで」
 
そんな言葉をかける子もいます。
 
保護者の皆さん、とまどうしか手のない僕ですが、確信していることもあります。
この涙は、本人だけでなく周囲の子ども達も含めて成長させていってくれます。
ありがたい、ありがたい涙です。