将棋先生の「盤上・盤外」この一手

湯の町別府の将棋教室から考察した社会をつづります

スランプの効き目

僕は湯の町別府で子ども将棋教室「将星会」を開いています。

で、その中から感じ事を、少しずつ綴ります。

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将棋では、相手の手が読めるようになる6級から4級くらいにかけて、負け続けることがあるんです。
これは、珍しいことではなく、とても多くの子ども達が体験することです。
相手の手が読めるということは大きなスキルアップなんです。
でも、だからこそ、相手が気付いていないような手まで思いついてしまうんです。
それで、迷っちゃうんです。
自分の手は、相手の手よりも良い手なのだろうか。
わからない。どうしよう。困ったなあ。
考え過ぎちゃって、萎縮してしまう。
そんなことがあるんですね。
ここが一番辛い時期なんです。
いわゆるスランプですね。
子どもにだって、スランプはあるんです。
この時期を乗り越えた子は、ぐんと強くなります。
スランプに対処する方法を見つけ出したってことですからね。
その方法は詰め将棋を解くことだったり、とにかく対局数を増やすことだったり、棋譜並べだったり様々です。
いずれにしても、スランプを打破しようとすると精神力が倍増されます。断言できます。
 学習だって、スポーツだって、同じです。
人間関係だって同じかも知れません。
スランプを味わうこと、これは、人生においてすごく貴重な体験だと思います。