将棋先生の「盤上・盤外」この一手

湯の町別府の将棋教室から考察した社会をつづります

めざせ王手飛車とり

あけましておめでとうございます。

「とり」どしですね。

 

将棋で人気の「とり」といえば、王手飛車「とり」。

 

てなわけで、今年は王手飛車とりを目指そう!

 

「ヘボ将棋、王より飛車をかわいがり」

で王をとっちゃった「とりノ介」が今年のキャラクターです。

ストラップにも登場するよ。お楽しみに。

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『昭和天皇の戦後日本』を読んだんです

昭和天皇の戦後日本』を読んだんです。

激動動乱の時代の憲法上の主権者、それでも立憲君主を貫いたとされる昭和天皇。その実像に迫ろうとする渾身の著作です。

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決断(聖断)を下したとされる2.2.6事件、終戦の御前会議。本当に、これ以外は、いわゆる象徴としての天皇を貫いたのか。という疑問。

 

著者は、膨大な資料を元に、そうではないと主張しています。

 

天皇という連綿と続く歴史を護るため、昭和天皇は、様々な場面で象徴ではない顔を見せた。

 

そう語っているのです。

 

僕が薄ぼんやり思い描ていた天皇の姿とは、かなり違っていました。

もちろん、これについてはたくさんの異論があるでしょう。

しかし、正鵠を得ている、そんな感じを醸し出す一冊でした。

 

 

昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道

昭和天皇の戦後日本――〈憲法・安保体制〉にいたる道

 

 

清原和博選手の逮捕

いったい、なぜ?
清原選手…。あれだけの実績を残した選手です。
素質に加え、想像を絶するほどの努力をしてきたはずです。
その過程から、不屈の精神力だって身につけていたはずです。
だのになぜ。

そんなことを考えながら、将星会のことを思いました。
将星会が子ども達にできることは、ほんのほんの小さなことです。

●盤面に向かった時には「あしか」という基本を守る。
「あいさつ」「しずかに」「勝っていばらず、負けてくさらず」
つまり自制心を身につけること。

簡単に見えますよね。でも、これを守るのは難しいのです。
だって、将棋は磨き合いであり、それは、精神の摩擦に他ならないのですから。
時に心がざらつくのも無理はないのです。
だから、年月をかけて磨かれていく。

「あしか」は「基本」であり「目標」でもあるのです。
僕は、子ども達に愚直にこれを繰り返すしかすべを持ちません。

基本を目標にする。
いや、基本こそが目標。
還暦が近づいた僕自身も、再考するチャンスを得たのではないかと思います。
清原選手の再チャレンジを祈りつつ。